お花見


桜の樹の下には屍体が埋まっている!


どどどどうしたんですか!そんな笑顔で物騒なことを!


これは梶井基次郎の小説『桜の樹の下には』の冒頭の一節だよ


何か殺人事件の推理小説ですか!


違う違う、桜があまりに美しいので彼はそう感じたんだよ


ほう、なるほど 言われて見れば世間では桜が満開できれいですなあ


では今からみんなでお花見に行こう


さあ、たっぷりご覧なさい


いや、鼻でなくて


ちょっとだけだどー


いや、腹でなくて


焼肉屋に行きましょう


それハラミ!ええい、つべこべ言わずに行くぞ!


これが桜だ!


うわああああああ素敵!


びっくりしたどー!


おお、見事ですなあ


どうだい、梶井基次郎の気持ちがわかったかね?


でも本当は花より団子


花よりにゃんこ