2011年

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あの日、お世話係は東京から7時間歩いて帰って来て俺たちにいつものカリカリをくれた

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あの日、配膳係は日をまたいだ明け方地下鉄を乗り継いで更に2時間歩き
俺たちの頭をいつものように乱暴になでた

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しかし、その日から全てはいつもとは違う状況になった
仕事、物資、通信、輸送、善意、悪意、

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得体の知れない不安に怯える日々

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見えない絶望を感じる日々

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でも、その年の夏の終わりにそれはやって来た

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マンションの駐車場でやたらデカイ声で一週間鳴き通しだった子猫

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声もデカイが態度もデカイ

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更にその2ヶ月後、あの乱暴者もやって来た

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FIVとFVRに感染し、鼻水と涙でぐしゅぐしゅだったしおらしい可哀想な奴

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檻の中で全く鳴かず、静かだったあいつが今じゃとんでもなくやかましい暴れん坊に

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そして我々は少しずつ希望を取り戻していったのだ

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奴らとともに

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ちょっと!あたしここから動きたくないの お水持って来てちょうだい

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オラ、このホバークラフトで自在に移動できるようになりたいどー

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横着にも程があるだろ、君ら!風呂奉行歴9年の私が言うのだから間違いない

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やれやれ、そろそろ寝るとするか、今日生きられたことを感謝して
あの日いなくなった仲間や閉じ込められたまま無になった生命に思いを馳せて