
あ、申し遅れた オラ、先日真打に昇進したばかりの林家でんろくだどー
どうぞよろしくお願いするどー

え~世の中ほとんどの人には、何かしら苦手なものがあるんだどー

たとえば、蛇が恐いとか、ねずみが恐い、ゴキブリが…あたりが苦手なものベスト3だどー

ともあれ、世の中にはどうにもこうにも嫌な奴がいて
とにかく他人のことを悪く言わないと気が済まないという輩がいるんだどー

こういう人にかかると、ゴキブリはカブトムシをペチャンコにしたもの
ねずみが恐いならディズニーランドに行くな、蛇にいたっては俺にかかれば手も足も出ない
(もともと手も足もない)と、こうなるんだどー

そして最後に、そんなものを恐がるのは臆病な証拠と馬鹿にされる、という始末なんだどー

こんな風に言われると、言われた方としては面白くないしムカツクどー

何とか相手をとっちめたいと考え、色々と手を使って相手の苦手なものを聞き出したどー

日頃からこの男を苦々しく思っていた長屋の連中がこれを聞いて、男が寝ているすきに
枕元に栗饅頭やら、紅白饅頭やら葬式饅頭やらを一杯並べておいたんだどー

目が覚めた男は、枕元にうず高くそびえ立つ饅頭の山を見て、恐い恐いと震え出したどー

うはははは、いい気味だ!と長屋の連中がニヤニヤしながら見ていると、男は恐い恐い
こんな恐いものは目の前から消してしまおうと、饅頭をムシャムシャ食べ始めたんだどー
http://www.youtube.com/watch?v=QbI0w-WhHp0
見る見るうちに饅頭の山はどんどん男の胃袋の中に消えていき




